ちぎれた恋 - ランコ/めらみぽっぷ
むせ返るような
空気に抱かれて
揺らめいた蜃気楼
泣きたくなるんだ
繋いだ手のひら
何の意味もない
わかってて
くやしくて
わざと振り払う
伝えたい言葉を
飲み込んで今も
君に向ける笑顔の
つくり方を考えている
殺した恋に色をつけても
剥がれ落ちてく
清らなこころに
幻だって構わないから
聞いて欲しいの
夢みがちな夢
思想も種族も
生き方もすべて
逆さまって些細だって
笑い飛ばしてよ
空に咲いた花
隣で見つめて
響かない寂しさが
一緒に散るまで
歌をうたうように
諦めて嗤う
蓋をして捨てて
見ないふりで
それでもそばにいて
千切れた恋を
寄せ集めても
崩れ落ちてく
砂上の楼閣
矛盾してるって
知っているけど
手放した手を
つないでほしくて
壊した恋を
求め続けて
また一つほら
季節が過ぎてく
あのひの花を
胸にしまって
繰り返し見る
夢みがちな夢